究極の自問自答

2016-12-26

以前、養成講座の通学コースで傾聴のことを「究極の自問自答」と言われた大学の先生がおられます。

 

人は誰でも悩み事があると、先ず一人で自問自答して、何とか解決しようとすると思います。一人で自問自答していると、自問自答が同じ処をグルグル回ってしまいます。あるいはAさんなら、Bさんなら、世間は何て言うだろう。様々な雑念が湧いてきて、余計に悩みが深くなることも少なくありません。

 

実習では傾聴することで、話し手の言葉を丁寧に伝え返します。話し手の考えや気持ち、深い価値観などもそのまま伝え返します。すると話し手は、あたかももう一人の自分と対話しているような・・・。あたかも一人で自問自答しているような感覚になることがある。そんな状態のことを「究極の自問自答」と言っているのでしょう。

 

実技指導者の一人として、一人ひとりの受講者の皆さんに、そんな傾聴を伝えるために、自分自身も更に研鑽を積んでいきたいと思っています。

通信 N